緊急事態宣言中ですが、昨日6月4日から小石川後楽園が再開したという情報を見つけ、散策のために訪れました。
前回の新宿御苑に続き、東京のど真ん中にある散策スポットは貴重です。
小石川後楽園の歴史
会場で無料配布されていたパンフレットによると、小石川後楽園の成り立ちは以下のようです。
『江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷に造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園。(中略)文化財保護法によって国の特別史跡・特別名勝に指定されています。この重複指定を受けているのは、全国でも小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園、金閣寺など、ごく限られています。』
江戸時代から続く庭園というイメージがありましたが、江戸時代でもかなり初期からあるものですね。
小石川植物園ロケーション
入り口は、南西の角と南東の角の2か所。南側に設置されています。
鉄道の場合は、飯田橋駅か水道橋駅、後楽園駅から向かうことになります。
北側の後楽園駅からは入り口が反対側になるため、地図の印象よりも遠くなりますが十分に徒歩圏内。
なお、それぞれ2か所の入り口には駐輪場も備わっていたので、サイクリストにとっても便利です。
小石川後楽園入園方法
入園料は大人300円。
ただし、2021年6月5日現在、入園のためには予約が必要。公式HPによると、1日2,000人に限定されている模様。
ただし自分が訪問した際は、直前の予約だったが問題なく予約できました。
予約ページはこちら。
なお、現地入り口にも予約サイトQRコードの案内があったので、定数に達していなければ本当の直前でも予約できるものと思われます。
庭園内マップ
小石川後楽園は、回った感覚ではざっくり以下のエリアに分けられています。
・中央:大泉水と呼ばれる池
・東門の近く:スイレンがたくさん咲く池を持つ内庭
・奥:花菖蒲田。多くの人が写真を撮っている
・さらに奥:梅林 ※この時期は咲いていませんでした
・西側全般:少しアップダウンのある散策ルート
急ぎ足なら5分10分でぐるっと回れるくらいの規模感なので、特に意識するほどのものでもないですが、それぞれに特徴があるので、ひとしきり回っておきたいところです。
庭園の様子
大泉水
西口から入ると、しばらくしてメインの大泉水が広がります。
小石川後楽園の中でも開放感があり、立ち止まってベンチで休んだり撮影したりしている人が多くなっています。
ここから反時計回りに回っていきます。
ちょっとした歩道も趣があります。
内庭
東門近くになると、スイレンが広がる内庭となります。
特に何かを遮るわけでもない妙な位置に丁寧に整備された唐門が建っています。
スイレンも咲いています。
近くには高層ビルが建つようなエリアなので、不思議な感覚がありますね。
角度によっては東京ドームやLaQuaのジェットコースターも見えます。
時々絶叫が聞こえてきます。徐々に日常が戻ってきていますでしょうか。
花菖蒲田
さらに反時計周りに進むと花菖蒲田が見えてきます。
鴨が水遊びしています。
こんじょ花菖蒲田の周りにある建築物がいい味を出していました。
地図にあった赤門の裏、西側の塀ギリギリのところにあった小屋。地図にも特に記載がありません。
花菖蒲田のすぐわきの九八屋。こちらはきちんと園内MAPに記載があります。
この奥へ行くと梅林があります。
2月のシーズンには綺麗に咲いているのでしょうが、今の時期はただ何も花を付けていない木が並んでいるだけでした。
西側全般
西側はアップダウンがあり、小石川後楽園の中でも高低差を活かした自然豊かな景観を楽しめます。
例えば一つの上り坂はこんな急勾配。来園者は通ることができませんでした。
ぐるっと回っていきます。
小石川後楽園の見どころの1つの円月橋を上から見下ろします。
なお、円月橋は、その名の通り水面に映る形が満月のように見えることからつけられたとのことです。
下から見ると、そのユニークな形状を感じられます。
この辺りを散策を続けると、またほかの橋にも出会えます。
通天橋は、日陰でも存在感のある鮮やかな朱色が鮮やかです。
その近くには、得仁堂がひっそりと佇みます。
小石川後楽園の中でも、かなり人気の少ないところになります。
このまま西口出口の方へ向かうと、見えてくるのは中にびいどろ茶寮という喫茶スポットがが入る涵徳亭。
庭園を見ながら食事を楽しむのが魅力とのことですが、外から見る涵徳亭もなかなか趣あります。
撮影しながら散策していると気付けば90分間も滞在していました。
なかなか遠出しにくい昨今では、貴重なスポットです。
都心にありすぎて逆に行かないスポットでしたが、ちょっとした気分転換にはぴったりです。
おそらく東京在住と思われる外国人の方も多数。
身近な魅力の再発見です。
YouTube 動画
写真と一緒に撮影していた動画をまとめてみました。
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