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-ある社会人バックパッカーの旅日記-

旧名「結局は右斜め45°」。
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三ッ峠 初春の日帰り登山レポート【2022年3月20日】

山梨県の三ツ峠への日帰り登山の様子や、登山ルート、スケジュール、公共交通機関の情報などの基本情報をまとめました。

東京などから公共交通機関のみで日帰り登山が楽しめる貴重なスポットです。
関東地方にお住まいの方にとっては、身近な初心者向けの山を登ったら、次の登山の候補として選択肢に挙がってくるのではないかと思います。

記録動画

今回の日帰り登山の様子を動画にまとめまています。
登山中の様子のコメントのほか、実際に回った時刻も記載しています。
おおよそのスケジュールの参考に、ぜひお役立てください。

以下のページでは、今回の動画のほかにも、過去の登山で撮影した動画などをまとめています。


三ツ峠ロケーション

三ツ峠は山梨県の富士山の北、河口湖の近くに位置しています。

公共交通機関で向かう場合、中央本線の大月駅で乗り換えて富士急行の河口湖駅や三つ峠駅まで向かうか、河口湖方面へ向かう高速バスなどを利用することになります。

© OpenStreetMap contributors オレンジ線:今回のルート 赤線:その他の登山ルート

アクセス

■往路

□高速バス
所要時間:交通渋滞のリスクはあるものの、ざっくり東京駅から2時間程度

今回は高速バスで東京方面から河口湖駅まで高速バスで向かいました。
乗り換え不要で所要時間も早いので、個人的にはオススメです。
富士急行バスHP
 例)東京駅(6:20発)→河口湖駅(8:42着) 

また、河口湖駅ではなく三つ峠駅の近くにも高速バス停があります。
三つ峠駅方面ルートを利用する場合も、高速バスでアクセスすることが可能です。

※上りはトンネルを挟んだ、もう少し北側です。

中央道西桂バス停上りの入口

ただし、今回の登山は三連休の中日だったこともあり、高速バスの到着が予定より約30分遅れました…!

□鉄道
所要時間:ざっくり東京駅から3時間弱程度

河口湖駅も三つ峠駅も富士急行の駅となります。
東京方面からは、中央本線の行き先でお馴染みの大月駅での乗り換えとなります。
富士急行は概ね20~60分に1本程度の本数のようです。(※富士急行HP


登山ルート

三ツ峠は上記の地図のように、いくつかのルートが存在しています。
河口湖駅からのバスなどにより、山頂に近い登山口から登ることも可能です。

ここでは、上の地図のオレンジ矢印ルートの様子を、撮影した画像と共にご紹介します。

(9:09発)河口湖駅着

三連休の渋滞に巻き込まれ、高速バスが30分ほど遅れて河口湖駅に到着。
河口湖駅はバックに富士山がそびえ、とても写真映えするスポットです。
この時は天気に恵まれました。

なお、河口湖駅舎には土産物店も入っています。
発着するバスも多く、この周辺エリアの旅の拠点となるスポットです。

自分はここから登山口にあたる富士パノラマロープウェーまで15分ほど歩いて向かいます。
ロープウェー乗り場の少し手前辺りから、左手に河口湖が見え始めます。

(9:28着/10:13発)富士パノラマロープウェイ

河口湖の脇にあるロープウェイで少し標高を稼ぎます。
9:30営業開始ですが、既に多くの人で並んでいます。
自分がロープウェーに乗るまで30分くらい並びました。恐るべし三連休の中日。

料金は大人片道500円(富士パノラマロープウェイHP)

なお、ロープウェーに乗らずに、ここから徒歩で登ることも可能です。
こちらのサイトによると、こちらの天上山護国神社辺りから向かうことができるようです。
所要時間は40分ほどでしょうか。

ロープウェーの中では、河口湖を見下ろす景色が楽しめます。
また、温泉むすめの音声ガイドも流れているので、観光気分を高めてくれます。
この辺りの様子はぜひ上の動画をご覧ください。

ロープウェーを降りると、富士山が目線に近い高さで綺麗に見ることができます。
少し雲が出始めているのが気になります。

ロープウェーを降りた先は、売店やトイレ、観光施設などが備わっているので、態勢を整えることができます。

この辺りは童話のカチカチ山のモデルと言われ、かわいいウサギとタヌキのオブジェも多く立てられています。
多くの子どもたちも楽しんでいるスポットです。
もし普通の観光でこの辺りに来たら、みんなが楽しめるスポットかと思います。

悪者のタヌキまで、いい笑顔をしていてかわいい…
中では人が死ぬ話であるはずなのに…!

こちらのロープウェー降り場を先に進むと、今回の目的の三ツ峠へ向かう登山道が延びています。
おそらくこの時、周りに100人以上の観光客がいたと思いますが、三ッ峠へ向かう人は自分だけ…!

初めのうちは、この写真のような緩やかな登山道を進んでいきます。
ハイキングに近い楽ちんな道のりです。

3月20日という時期で、前日には雨も降りましたが、この辺りは地面は全く問題なく乾いていました。

このまま30分ほど歩き続けると、舗装された林道が現れます。
林道を横切って、案内板に沿って進んでいきます。

まだまだ緩やかな上り坂が続きます。

途中見かけた、枝が絡まった木々。

ここでも地面のぬかるみなどはほぼ問題無かったですが、ところどころで霜柱を見かけます。
夜間の気温の低さを感じます。

(11:14着)霜山

1時間歩いたところで、霜山という見晴らしの良いスポットに到達。
富士山が雲に隠れてしまいしたが、天気の良い日には感動的な光景が広がっているのだろう、と思わせてくれる景色です。

ベンチも備わっていて、読書を楽しんでいる人もいました。
この辺りで休憩するのもよいかもしれません。

案内に沿って三ツ峠へ向かって歩いていきます。

(11:31着)鉄塔

途中鉄塔の脇を進んでいきます。
ここでもよい景色が広がります。

結果、この辺りまでがちょうどロープウェー降り場から頂上までの半分くらいの所要時間でした。

鉄塔を過ぎて、さらに30分ほど歩いた辺りで、三ツ峠の山頂が分かるようになってきました。
三ツ峠の山頂はNHKの基地局の構造物があるので、分かりやすいです。

写真から、この頃には曇り空になってきているのが分かりますね…。

標高も徐々に高くなってきて、地面も凍ってきました。

特に関係無いですが、道端に落ちていた年季の入っていそうなコカコーラの空き缶。

この木無山の直前の辺りは急坂が続き、ロープウェー側からのルートの中でも、一番の難所になるかと思います。

写真は収めていないですが、動画では多少この辺りの行程の様子がお分かりいただけるかと思います。
そうは言っても危険な道ではなく、子どもなどでも登れそうな道です。

(12:40着)木無山

急坂を登り、木無山まで到達すると尾根道となります。
本来ならここから快適な登山となるはずかと思いますが、この時は残っていた雪がぬかるみを作っていました。
注意しながら、道の端を進んでいきます。

三ツ峠山荘の手前では、また見晴らしの良いスポットがあります。
この時、日が射してきています。

が、富士山は引き続き雲の中…!

上の写真でも分かる、この少し先にある三ツ峠山荘の休憩所では、街並みの様子が良く見えます。
もちろん、天気がよければここからも富士山も見えるかと思います。

なお、三ツ峠山頂や四季楽園の山荘前には自動販売機が備わっていました。

(12:54着/13:25発)三ツ峠頂上の麓の展望スポット

三ツ峠山荘を過ぎると展望スポットに到達。
ここまで登山を開始してから、おおよそ3時間弱です。

ここでゆっくり昼食を食べている方が多くいらっしゃいました。

富士山は雲に隠れていますが、反対側ではまだまだ雪を被った南アルプスや八ヶ岳とといった山々を眺めることができます。

ただし、ここは寒かった…。
標高は1700mオーバーで、この時完全に日差しが遮られたこともあり、気温はおそらく氷点下だったと思います。
持っていたGoProのバッテリーもうまく働かなくなってしまいました。

ここまでほぼノンストップで歩いたり撮影したりしていたので、Tシャツ1枚の格好のままでしたが、完全に場違いでした。
フリースと上着を着て3枚体制に。
薄手の手袋を持ってきておいてよかったです。

30分ほど昼食や撮影を楽しんだ後は、本当の頂上へ向かいます。
NHKの基地局の脇を進んでいきます。

(13:34着)三ツ峠山頂

どう見ても雲の中です。
本来なら、この碑の後ろに荘厳な富士山が見えるはずですが…、「三ッ峠」の文字が俺を見ろ、と言っているようで逆に潔いです。

GoProも10秒ほど録画すると切れてしまうような状態が続いているので、早々に下りていきます。
下りは山頂に対して東側に当たる三ツ峠駅へと延びる登山道を進んでいきます。

(13:48発)三ツ峠山頂付近

こちらの登山道は、三ッ峠が信仰の対象だったことの名残が多く残されています。

(14:19着)八十八大師

三つ峠駅へのルートの見どころの1つの八十八大師です。
この辺りで雪が降ってきてしまいました。

もう少し進むと馬返しに到着。
ほかの山でも「馬返し」というスポットがありますね。

この辺りはロープウェー分を下りる必要もあってか、ロープウェー側のルートよりも全体的に急な坂が続く印象です。下りで良かった。

(15:25着)達磨石

下山を開始してから、1時間45分ほどで達磨石に到達。
物理的にはここまで車で向かうことができるので、登山口のようなスポットとなっています。

お疲れ様でした!

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テーマの著者 Anders Norén