ベトナムを特に明確なスケジュールを決めずに10日間くらい、ふらふら自転車を漕いで旅行した時の行程表です。
結果、北部のサバから、ぐるっと山間部の比較的景色が良いと言われるルートとニンビンを寄り道して、ハノイまで自転車で戻ってきたという行程となりました。
その後は、ツアーでハロン湾へも訪問しています。
ベトナムの自転車旅行はあまり情報も多くないので、このくらいの旅行をすることができた、といった参考にご参考いただければと思います。
※詳細なスポットは拡大してみてください
【PICTURES】
※画像をクリックするとFlickrサイトで一覧表示されます。
本来、画像をスライド表示で遷移させることができるはずですが、時折上手く作動しないことがあります…
【TIPS】
■自転車運搬について
各航空会社では自転車運搬のルールが決められていることが多い。アジア系のフラッグキャリアであれば、おおよそ預け荷物として運んでもらえる。
・タイ航空
『お預け荷物総重量が無料受託手荷物の許容重量以内の場合 …1台目に限り無料』
・ベトナム航空
『一般自転車、スポーツバイク、電動バイク（熱電池や電気バッテリー等）の自転車は預け荷物としてお受けしております。』
2.ペダル、ランプ、ミラー、支柱などを分解して、梱包した状態
・ANA
・JAL
※各HPより引用
今回、自分の場合は成田空港からタイ航空で運んだが、チェックイン時に大型荷物を受託受付を案内され、スタッフの人とそこへ向かう。
自分はソフトタイプの輪行袋（※イメージ）だが、おおよそ特に問題なく運んでもらえた。ただし、サドルが高く固定されていると、運べなくなる恐れあり（自分はギリギリ…ペダルは外しておきました）。サドルとペダルは外しておいた方が無難。
また、サスペンションにガスが使われていると難しくなるらしいので、事前に確認した方が良さそう。
■ルート
・大枠としてはQL32路を中心に走ったが、サパの宿の主人におススメされたルート。元々サパからハノイまで自転車で戻る、程度しか考えていなかったので、基本は行き当たりばったりの予定で進む。
この辺りの田舎道であれば、2～3時間の間には何かしらの宿が見つかると思われる。
・国道レベルであれば、道路はアスファルトでしっかりと舗装されていた。自分が走った限りでは、特にアスファルトが剥がれ落ちているような箇所もほとんど無かった。ただし、一つ田舎道に入るとガタガタで自転車ではかなり厳しいところが多い。
・交通量は、バイクの大群が雪崩のように押し寄せてくるイメージの強いベトナムだが、都市やハノイとホーチミンを結ぶ国道1号線を外れると、それほど多くは無い。国道でも中央分離帯や車線などが無い場合が多いが、幅は車1.5～2台分あり、後ろから車が来たと思っても、実はバイクでスイーと通り過ぎていくようなシーンが多い。田舎道を走る分には特にストレスなく走れる。PICTUREページで、おおよそのイメージを掴めていただけるのではないかと思います。
■宿
・下記のルートであれば、田舎道でも目安30km程度の間に1軒はロードサイドの宿が見つかる。
・宿をGooglemapなどで検索する時は、「hotel」や「guesthouse」よりも、ベトナム語でゲストハウスを意味する「nha nghi」で検索する方がヒット数が多い。ヒットしない宿も多数。
ラブホテル的な使われ方をする場合も多いという記事も多いが、少なくともロードサイドで、バイクや車の駐車場がオープンになっているようなところは、モーテルのような印象なので問題なし。
■店（食料調達）
集落がところどころにある道路であれば、長くてもおおよそ5～10km（1時間以内）に1店舗は、ペットボトルやRed Bull（下手をするとコーラよりも流通しているかも）などが売っている個人商店などが目に入る。特に食事レベルの食料を、常時持つ必要はないと思われる。
気を付けなくてはならないのは峠越え。急な坂だと、1時間ずっと登りで全然前に進まないということが多いので、事前にGooglemapなどを確認して、主だった峠（100m以上登りそうなポイント）を事前にチェックしておいて、その前に十分な休養と、少なくとも軽食は確保しておきたい。
田舎の個人商店の前には、まず地元の人が談笑を楽しむためのようなベンチとテーブルが設置されているので、その場所でゆっくるできるので非常に助かる。この旅では、ベンチが日陰になっている店を選んで休むくらい、商店の数が充実している道も多かった。
■自転車修理
田舎では自転車ショップはほぼ見つからない。その代わりバイク修理店は、どこにでもある。（感覚では商店や食堂よりも多い印象）
チェーンが切れたり、チェーン交換程度の修理であれば、ダメ元でバイク修理店を訪ねてみる価値あり。この旅では３回お世話になった。
逆に自転車販売店が自転車の修理ができない、というシーンもあった。
【Itinerary】
■Day1
[12:02] Tokyo Narita・東京成田
→(thai airways TG643)→
[16:33 – 17:50] Bangkok・バンコク
→(thai airways TG564)→
[19:23] Hà Nội・ハノイ
→(city bus・taxi)→
空港でSIMカード購入。
ミーディンバスターミナルまでは、大型荷物専用の特定の路線バス（1路線のみ）とタクシーで向かう。タクシーの数は多いので、ミーディンバスターミナルに近い適当なバス停で降りてOK。タクシーでの自転車運搬は輪行袋状態で、後部座席を折りたたんでもらうことで運送可能だった。
[21:15 – 21:30] Mỹ Đình Bus terminal・ミーディンバスターミナル
→(bus)→
自転車は輪行袋状態で車体下部の荷台で運送可。
客席は寝台タイプでゆっくり寝ることができる。
[2:30] Sapa・サパ
夜中着のバスだと、明け方まで社内で待機させてくれるという書き込みもあったが、この時は雨の中追い出される…。この時間は客引きも少ない。一人だけ客引きがいて、なんとか宿にありつく。交渉してこの日は半日分で手を打ってもらう。
●SPENDING
・bus : 30,000VDN
・taxi(Mỹ Đình Bus terminal) : 100,000VDN
●STAY
Sapa Moment Hotel : 600,000VDN/1.5nights
■Day2
[9：30] Sapa・サパ
→(taking shelter from rain, walking)→
周辺の棚田を一日トレッキング。ツアーなどに参加することなく、すべて徒歩で回る。ラオチャイ村辺りまで、かなり寄り道しながら往復でトレッキングする。
[12：00 – 13：30] Lao Cahi・ラオチャイ
ラオチャイ村などには、いくつか食堂や商店があるため、そこまで準備に気を遣う必要はなし。雨季の場合は最低限傘くらいの雨対策必。
→(walking)→
Googlemap に無い道を進む。mapsmeの方が畦道などの細かな情報量が多かった
[17：00] Sapa・サパ
Sapa Moment Hotelに引き続き宿泊
■Day3
Sapa・サパ [7:15]
→(bicycle QL4D・QL32)→
初め２時間くらいは登り坂。そこからQL32ルートに入るまでは１時間弱かけて一気に下る。この下りは交通量もそこまで多くなく、快適なダウンヒルが楽しめる。
そこからはアップダウンが続く。思ったよりも辛い。ただし、画像のような風景が続く田舎道を走るので、漕いでいて楽しい。
[17:30] Than Uyên
Than Uyenの街は、この辺りのエリアの中ではかなり大きい街。マーケット前の道路ではチキンを売る屋台もあり、夕食はそれで済ませた。宿やバイク修理店も数件見かける。また、自転車ショップもあり。自分が訪問したところは修理を受け付けていなかったが、予備のチェーンを購入。諸々態勢を整えておきたい。
●STAY
・Nha Nghi Hoa Binh Guesthouse : 200,000VDN
■Day4
[8:00] Than Uyên
→(bicycle QL32)→
標高差1000m位を6時間以上かけてじっくりと登る。田舎道を走った中でも、山越えとなり人口密度も低め。宿や食堂も少ないので、なるべくこのルートは午前中に行けるところまで行っておきたい。
[16:45 – 17:00] Điểm bay dù lượn Khau Phạ
この自転車旅行のルートの中で一番のハイライト。標高差1000m近くを一気に下る途中に、数百mの眼下に上記の画像の田園風景が見える展望台が設置されている。ベトナム人の人達もドライブやツーリング途中で立ち寄っている、隠れた名所。
→(bicycle QL32)→
展望台からは、一気に下る。ほぼ下りきった辺りに、個人がやっている有料のちょっとした展望台もあり。時間があれば、立ち寄ってもよい。
[17:15] Tú Lệ
展望台からほどなくして広がる街で一泊。
●STAY
・Nhà nghỉ Ánh Mười : 150,000VDN
■Day5
[7:15] Tú Lệ
→(bicycle QL32)→
Tu leの街からしばらくは昨日のルートの延長線上でしばらく下り坂が進む。これまでのルートに比べると、大きな特徴の無いルートだが、のんびりした田園風景を（比較的）平坦なルートで進んでいくので、自転車旅行をゆっくり楽しめる区間。
この区間での中心都市はNghĩa Lộ。探せば、自転車ショップくらいはありそうな雰囲気。
ただし、この日の宿泊地となったXóm Tangの手前はやや厳しい峠越え。時間が遅くなっていたタイミングでこの峠超えはやや厳しかった。
[18:15] Xóm Tang
人口数百人～千人程度のイメージの集落だが、宿やレストランは2～3件ずつほどあったと思われる。
●STAY
Guest house : 160,000VDN
■Day6
[7:15] Xóm Tang
→(bicycle QL32・local road・QL70B・DT317)→
このルートもこれまでに比べたらそれほど大きなアップダウンは無いが、途中国道を外れより田舎道に入りガタガタ道を進んだこともあり、かなり体力を消耗する。この辺りまで来ると標高も基本低いので、直射日光を浴びると、かなり厳しいエリアになってくる。
[17:30] Hòa Bình・ホアビン
ホアビンはこれまでで最も大きい街。むしろ都市。
●STAY
Guest house : 250,000VDN
■Day7
[7:15] Hòa Bình
→(bicycle Local road・QL6・DT12B・QL21A・DT438・DT477・QL1A)→
開始1時間後に30分ほど登る峠が、この自転車旅行最後の峠らしい峠。進む道はまだまだ田舎道という印象だが、人が住んでいないようなエリアはほぼなくなってくる。
DT12BからQL21Aの道路に入る辺りで雨に打たれる。よりによって、このポイントが、この自転車旅行で最も道が悪い箇所の一つのオフロード。全身泥だらけになる。
[19:00] Ninh Bình ・ニンビン
ニンビンは、地球の歩き方にも載っている、大きな観光都市。
Thu Geust houseは立地も悪くなく、日中は宿の前に自転車も泊められ、非常に快適に過ごせた。
●STAY
Thu Guest House : 200,000VDN/2nights
■Day8
[All day] Ninh Bình・ニンビン
一日観光地を観光。
ホアルー古城まで自転車で向かう。所要片道45分程度。平坦なので、そこまで苦でない。ただし、バスでも比較的容易に向かうことが可能。
同じ方面のタムコックとBich Dong Pagodaを一緒に回る場合、特にBich Dong Pagodaはバスで向かいづらいので、街でレンタサイクルを借りるのがおススメ。中心部から自転車で向かう場合、おおよそ30分程度でないかと思われる。
ちなみに自分の場合は行きはBich Dong Pagodaまでタクシー→タムコックまで徒歩→タムコックからタクシーで回った。
タムコックはボートに乗って優雅に楽しむ。料金やチップの金額は忘れた…。
●STAY
Thu Guest House
■Day9
[7:15] Ninh Bình・ニンビン
→(bicycle QL1A)→
ほぼ平坦だが、ハノイに近づくにつれ、かなり交通量は多くなる。
また、Googlemapなどを注視しておかないと、中間をやや過ぎた辺りのĐại Xuyênの街の辺りで、気付いたらほぼ並行して通っている高速道路の入り口に入ってしまうことがあった。
[13:30] Hà Nội・ハノイ
ハノイの街は自転車で走るのは、かなりハードルが高い。目星を付けていたところへ一直線に向かいたいところ。自分の場合はハノイ駅をゴールにした。
●STAY
Happy Backpacker’s Hostel : 20USD
■Day10
[All day] Hạ Long Bay・ハロン湾 *1Day tour
一日ツアーに参加し、自転車はまったく触れなかった一日。船内でのランチも堪能し、優雅な一日。
ただし、片道4時間くらいかかり、移動ばかりしていたので、理想は現地1泊か。
●Travel Agency
おそらく、ハノイで一番有名なローカル旅行代理店。前日の申込でOKだった。金額データが手元になし。おおよその時間は8時～20時の日帰りだった。
●STAY
Happy Backpacker’s Hostel : 20USD
2 ピンバック