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-ある社会人バックパッカーの旅日記-

旧名「結局は右斜め45°」。
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筑波山 秋晴れの日帰り登山レポート【2021年10月18日】

日本百名山の1つである筑波山へ日帰り登山の様子や、登山ルート、スケジュール、公共交通機関の情報などの基本情報をまとめました。

筑波山は東京近郊では貴重な、公共交通機関のみで気軽に日帰り登山が楽しめるスポット。平日の訪問でしたが賑やかさを感じるくらい人が集まっていました。
ぜひ訪問の際はご参考にされてみてください。

記録動画

今回の日帰り登山の様子を動画にもまとめまています。
コメントのほか、実際に回った際の時刻も記載しています。
おおよその所要時間といったスケジュールの参考にも、ぜひご覧ください。

ちなみに、以下のページでは、今回の動画のほかにも撮影した動画をいろいろまとめています。


筑波山ロケーション

筑波山は茨城県南部のつくば市に立地。
ただし、つくば市の中では北の方に当たります。

関東の人にとって日帰りで訪問できるといっても、拠点となる駅のつくば駅からは離れています。
登山口近くまで路線バスでおおよそ35分以上。

マイカーがあれば訪問は容易かと思いますが、公共交通機関だけだと少し時間がかかります。

© OpenStreetMap contributors

アクセス

公共交通機関のみで行く場合は、ほとんどの人はつくば駅から路線バスを利用することになるかと思います。

■自宅→つくば駅
つくば駅はつくばエクスプレスの終着駅。
秋葉原駅からは快速で45分です。(※つくばエクスプレスHP

■つくば駅→登山口
つくば駅前から出ている路線バスを利用。
基本は日中に1本/30分の間隔であるようです。(※関東鉄道HP

ちなみに記事や動画とは別の週末に訪問した時は、朝8:45に臨時バスが出ていました。

下車するバス停は、後述するように登山口が2つあるため、予定ルートに合わせて「筑波山神社入り口」か「つつじヶ丘」のどちらかを利用することになります。

なお、所要時間は 以下の通りのようです。
・「筑波山神社入り口」: 35分強
・ 「つつじヶ丘」 :50分


登山ルート

筑波山は、独立峰のような山でありながら、以下の点から登山ルートを決めるのが少し複雑になります。
この点を認識していないと、いろんな登山記録などを見ても混乱してしまうかもしれません。

■筑波山の登山ルートの特徴
・山頂は「男体山(御幸ヶ原)」と「女体山」が2つある。
・2つの山頂は、徒歩15分くらい離れている。
・スタート地点は「筑波山神社(宮脇駅)」と「つつじヶ丘」の2か所がある。
・「筑波山神社(宮脇駅)」からの山頂までの登山ルートが2つ存在している(白雲橋コース・御幸ヶ原コース)
・それぞれのスタート地点に、ケーブルカーとロープウェーという別々の移動手段が建てられている。ただし、それぞれ別の山頂の近くまで繋がっており、最終的なゴール地点がピンと来ない。

登山ルートに関しては「筑波山ケーブルカー&ロープウェー」のHPに、地図が綺麗にまとめられていました。

先ずルートを決める際は、どちらの山頂を目指すかが大きなポイントになります。

「筑波山 登山」などで検索すると、おそらく以下の2つの景色をよく目にすると思います。
それぞれ15分ほど離れた、別々の山頂の景色となるので注意が必要です。
(徒歩15分しか離れていないので、登山者は両方回る人が多いかと思います)

山頂の様子

・女体山頂
登山目当てであれば、おそらくこの女体山頂を目指す人が多いかと思います。
ロープウェーで来ている人が多く集まっています。
動画の中では、ロープウェーでやってきた遠足中の幼稚園児と思しき、ちびっこがたくさんいるのが分かります。

筑波山の女体山頂からの秋晴れの景色

・男体山頂(御幸ヶ原)
※奥に見えるのが実際の山頂で、多くの人はケーブルカーの到着点である尾根部分の御幸ヶ原に集まっています。登山客以外でケーブルカーでやってきた人も多く集まっています

筑波山頂、男体山近くの御幸ヶ原の昼下がり

コースの概要と所要時間

自分が現地で見た限りでは、多くの人は以下のようなルートを取っていると思われました。

【10:19 筑波山神社(宮脇駅)】
→【白雲橋コース】→
【12:11~12:35 女体山】
→【山頂連絡路】→
【12:46~13:47 御幸ヶ原(男体山)】
→【御幸ヶ原コース(またはケーブルカー)】→
【14:45 筑波山神社】

時間が早く天気が安定しているうちに女体山を巡って、そのあとに男体山近くの御幸ヶ原でゆっくりする行程です。
自分もそのルートで回っています。

・白雲橋コース
登山コース自体は白雲橋コースの方が、様々な景色を見ることができるので楽しいかと思います。
ただし、多くの人がこのルートで回っているので、週末の場合は特に頂上付近では渋滞が発生するかと思います

筑波山の白雲橋コースの頂上近くの岩場
筑波山の白雲橋コースの頂上近くの岩場

・御幸ヶ原コース
ケーブルカーの脇を進む面白さはありますが、基本森の中を進むことになるので、やや単調かもしれません。

御幸ヶ原コースから望むケーブルカー
御幸ヶ原コースから望むケーブルカー

この辺りの様子はぜひ動画をご覧いただければと思います。

難易度・所要時間

初心者向けの山でもあり、自分が登った際には幼児ともいえる子どもも登っていました。
中には、ほぼ手ぶらで登っている人もいます。(もちろん推奨はされないですが…!)

ただし、中には晴れていても滑りやすい岩場などもあるので、ねん挫などには注意が必要かと思います。
靴はある程度、指先を守ってくれるトレッキングシューズ以上のものが良いかと思います。

所要時間は、上記の筑波山ケーブルカー&ロープウェイHPに記載されていますが、筑波山神社から御幸ヶ原ルートで90分、白雲橋ルートで110分のようです。
動画でも、自分の所要時間が白雲橋ルートで休憩時間を入れて110分程度なので、ほぼほぼそのくらいになるかと思います。


登山の様子

ここからは、時系列に沿って自分の登山中に撮影した画像を紹介していきたいと思います。

つくば駅からの路線バスで「筑波山神社神社入り口」で下車すると、大きな赤い鳥居がお出迎え。

筑波山神社からの登山ルートは2つ伸びています。
境内の左側からは御幸ヶ原コース、右側から白雲橋コースへ続きます。
白雲橋コースは、一度境内から完全に出ることになることもあり、スタート地点が少しだけ分かりづらかった…

筑波山神社の境内の様子。
平日の朝ですが、七五三の時期でもあり、多くの人が参拝をしています。

境内の右側へ出て、民家の脇を過ぎると現れる白雲橋コースの入り口。
ここも鳥居が立っています。

登山口から1時間くらいは、高い木々に囲まれた道を進んでいきます。
初めはそこまで急な坂ではなく、ダラダラ進んでいきます。

1時間ほど登ると、時折見晴らしがよい光景が見えてきます。
つつじヶ丘からの登山道との合流地点では、霞ケ浦と思われる湖も見えました。

この辺りから周りは岩が目立ってきます。
筑波山は奇岩が多いのも特徴で、修行にも多く利用されているようです。
こちらは「弁慶七戻り」。

登山道も岩場が目立ってきます。ところどころで、やや急な場所も。
全体を通して、この写真くらいの斜面が一番急だった印象です。

奇岩「母の胎内くぐり」。
上の巨岩を下の岩が支えているように見えます。
その間の、少し狭くなっている岩のトンネルを進むという修行が行われていたそうです。

奇岩の中でもひときわ存在感の強かった「出船入船」。

岩場の上を注意しながら進んでいきます。

そうこうしているうちに女体山頂に到着!
地平線が広がります。

霞ケ浦方面の光景。

女体山から見た男体山。
尾根に広がる御幸ヶ原まで徒歩15分程度です。

筑波山は標高がそれほど高くないのにも関わらず、周りが平野に囲まれているので、地平線まで見える絶景が広がります。

平日正午過ぎでも、この人だかりです。ただし、行列はできていませんでした。
別の機会に、11月下旬の土曜日に再度訪れた際は、かなり長い行列ができていました。
その場にいた人の話だと、40分ほど並んだそうです…。

女体山頂から御幸ヶ原へ向かう頂上連絡路。
所要15分ほどですが、甘く見ていると少し急な斜面もあります。
ロープウェーやケーブルカーで来ている人はスニーカーで歩いていますが、汚れてしまうかも…?

御幸ヶ原を上の写真とは別角度で。

御幸ヶ原でも絶景が楽しめます。
女体山頂と比べると見晴らしはやはり落ちますが、雰囲気は十分につかめます。

御幸ヶ原から男体山頂へ。
女体山頂や御幸ヶ原と比べるとあまり訪れる人は少ないです。

男体山頂からの景色です。
女体山頂と比べると木々に囲まれています。

男体山頂から御幸ヶ原へ戻り、食堂で具だくさんのうどんを注文(メニュー名を忘れた…)。
たしか大盛で1000円弱だった記憶が。
登山で使ったエネルギーを回復します。

御幸ヶ原コースで下山を開始します。
白雲橋コースと比べると、下はかなり歩きやすく整備されています。
ここでは全行程で、木々に囲まれた景色となっています。

途中で見かけた小さなお堂。
妙にオーラを感じます。

上で紹介したように、途中でケーブルカーの線路のすぐ脇を通ります。

ケーブルカーなら数分の行程を、1時間ほどかけて下りていきます。

境内の脇に位置するケーブルカー乗り場まで戻ってきました。

境内を出てバス停に戻っていきます。
参道ともいえそうな、境内の前にはお土産屋や日帰り温泉も利用できるホテルなどが並んでいます。

以上で登山の行程はすべてとなります。
これまでなぜか筑波山へは訪問する機会がありませんでしたが、気軽に訪問できる割には絶景が広がり、しかも頂上は設備も備わっているので快適に登ることができます。

登山初心者に人気の山であることは納得でした。

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テーマの著者 Anders Norén